紫波チャリ部Vol.1

「チャリ部」はじめの一走り! —水分サイクリング体験レポート

紫波でのサイクリングの魅力と
つながりを広げる活動、
通称「紫波チャリ部」。
自転車に夢を詰め込んで、
はじめの一走りを踏み出す。

前回の記事で告知していた、「紫波チャリ部」の立ち上げ。あれから数か月間、始動のためにひっそりと準備を進めていました。
instagram アカウントを開設直後になぜか凍結され続け、どうにか開設できた「紫波チャリ部」。チャリ部第一メンバーによる今回の試走「水分サイクリング」も、予定を立てる度に雨天で延期続きになるなど……紆余曲折してきましたが、ついにその第一歩を皆さんにお見せすることができます!

「紫波チャリ部」についておさらい

「紫波チャリ部(略称:チャリ部)」とは、紫波町でのサイクリングの先で見た町内の景色、体験、人々の様子などを発信・共有し、自転車でつながる人の輪と紫波の魅力を広める活動です。
よく聞かれるのが入部の方法ですが、申請の必要はありません。紫波町で実際にサイクリングをし、その中で撮った写真をInstagramで#紫波チャリ部 を付けて投稿すれば、あなたもチャリ部の部員を名乗ることができます!

▶立ち上げの経緯はこちら(前回記事)

今回はその活動の一例として「水分サイクリング」試走の様子をレポートしていきます。

準備編 ・周りのあたたかい協力

今回の行き先は、「どっこベース」という建物を目指し、水分方面を軽く周るコース。「どっこベース」は、今年 4 月にオープンしたての多機能レンタルキッチンスペースです。5月には「いわてサイクルステーション」にも登録されており、サイクリングの穴場でもあります。
行き先を決めてからは、参加者、道具、日程と準備を少しずつ進めていきました。

前回のチャリ部立ち上げの話には、様々な人が興味を持ってくれました。元からスポーツ自転車を持って
いる人から、普段自転車に乗らない人まで、さっそく参加したい!と乗り気な人たちが周りにいたおかげ
で、今回の水分サイクリングの参加者も早く決まりました。

次に自転車の準備ですが、参加希望者の中には自転車を持っていない人も。せっかく興味を持ってくれているのに、自転車がないから…と諦めてほしくない!という気持ちでオガール企画へ相談させていただいたところ、快くご協力をいただきレンタサイクルをお借りすることができました。
このレンタサイクルは、紫波町内唯一の自転車レンタル事業です。一度乗ってみたかった!という自転車を試す機会にも、ぜひご利用ください。

試走当日に近づいてきた頃には、参加者へ内容を確認してもらうための「しおり」を用意しました。
(同じコースを走りたい方は、ダウンロードや印刷をしてご活用ください!)

当日編・待ちに待った第一走!

準備万端でいよいよ試走当日。当初はしおり通り水曜日に行う予定でしたが、雨天により後日に。昼食スポットのうどん屋「たかのはし」も木曜日定休により、芽吹き屋隣の「江釣子屋」となるなど、予定変更を加えながらもスタート。

①出発(オガール・情報交流館)

まずレンタサイクルの手続きのため、オガールへ。情報交流館内の受付へレンタサイクルの利用を伝え、書類手続き・支払いを済ませると入口付近設置の自転車の案内をしていただけます。

▶詳しいレンタル方法はこちらをよくお読みください!

ヘルメットについて、現在レンタサイクル利用者用に数個用意があります。
ただし当日の利用者数により、必ず使用できるとは限りません。詳しくは事前に情報交流館へお問い合わせください。
また、可能であれば各自でご用意いただけると安心です。

レンタサイクル設置場所の様子

ロードバイク、クロスバイクなど種類豊富な中、今回お借りしたのは電動シティサイクル1台。やわらかいサドルや荷物かご、電動アシスト付きといった設備で安定感のある自転車。ゆったり楽しみたい初心者の方におすすめです。

電動機や自転車ロックなどの説明を受け、オガールを出たらいよいよ出発!

今回の参加者3名。レンタサイクルは真ん中の 1 台。意図せず自転車が青緑系統で集まり統一感ばっちり!
3人で行ってきます!

②水分道中

鳥居をくぐる自転車。奥には東根山と、不思議な一枚。

役場~どっこベースまでの道中、道路をまたぐ鳥居がありました。なかなか珍しい風景なのではないでしょうか。自然に囲まれながら自転車で鳥居をくぐれるのも、このコースの醍醐味です。

③どっこベース

鳥居からまっすぐ走り抜け、信号を渡ると旧水分小学校が見えてきます。さらに進むと、どっこベースへ到着!
どっこベース管理者・上野昌次代表取締役がお出迎えくださりました。

上野さんは、「自転車のまち」としての紫波町をもっと推進したい!という熱い思いをお持ちです。自身も「トライアル」という自転車競技の趣味を持ち、その関係もあり「いわてサイクルステーション」への登録を申し込んだそうです。

中では、「チャリダー割引」のあるコーヒーマシンや、飲み物の販売が。時期によれば、併設されているレンタルキッチン利用者によるジェラート販売もあり、まさにサイクリストのよりどころ。

窓から見える水分の田園風景が絵のように美しい!
「トライアル」用の自転車は、サドルがありません。

競技としても、娯楽のサイクリングとしても、「自転車のまち」が浸透していき、自転車が町の新たなコミュニティツールとして広がっていく。そんな紫波町の魅力の一面を想像しては、またワクワクしてきます。

④水分ゆるトラ広場

どっこベースを出て、江釣子屋へ向かう途中に、「トライアル」の練習ができる「水分ゆるトラ広場」があると上野さんにご紹介いただき、立ち寄りました。

「トライアル」とは、岩場などの障害物を自転車で乗り越え、いかに足を着いたり転倒しないで走行できるかを競う競技。「ゆる~く」とは書いてありますが、未経験者からすれば険しいコースのように見えました。こんなにごつごつした坂を上ったり、石や木、タイヤの上をあのサドルのない自転車で飛び移るなんて…!と一同驚愕。自転車の楽しみ方に可能性を感じます。

⑤昼食スポット(江釣子屋)

「水分ゆるトラ広場」から南下していくと、昼食スポット「江釣子屋」へ到着。サイクリングですっかり空いたお腹を満たしました。元々訪れる予定だったうどん屋・たかのはしもこの近くで、休憩に丁度良いお店が並ぶ水分地区です。

⑥オガールへの帰り道

車だと何気なく通り過ぎてしまう田園風景も、自転車で通れば同じ空気の中でじっくり見渡すことができます。さらさらと揺れる綺麗な穂波に癒されながら帰りました。
今回は午前からお昼にかけての軽いサイクリングコースとなりましたが、水分地区には、他にも「ラ・フランス温泉館」や「ビューガーデン」もあります。こちらにも寄りながら2時間ほどかけてまわるコースもおすすめです。

紫波チャリ部、発進!

8月真っ只中、暑い夏の日でしたが気持ちよくサイクリングできました!参加者からは、汗だくになると思いきや走っていると風があって意外と平気だった、との声が。
数人で走るサイクリングは景色の様子や運動の達成感をその場で共有することができて、まさに紫波の魅力を知るのにぴったりのアクティビティでした。
これを見て魅力を感じた方は、今回の水分ルートを真似してみてください。
写真はぜひ、Instagram で#紫波チャリ部を付けてご投稿ください!

▼「紫波チャリ部(@shiwa_charibu)」Instagram

今回、自転車乗車にあたり、実は紫波総合高校自転車競技部からヘルメットもお借りしていました。
令和5年 4 月から、道路交通法の改正によりヘルメット着用が努力義務化されていますので、サイクリングをする方はお忘れなく!)
自転車競技部の生徒さんとは、現在制作中の「ふるさと CM 大賞」に出演をお願いしたのがご縁です。どんな CM になるかは、お楽しみに!

水分地区某所で走りこむ自転車競技部の二人

チャリ部の立ち上げから色んな人たちに興味を持っていただき、たくさんの協力のおかげでスタートすることができました。こうしてみると、改めて「やりたい」気持ちに共感してくれる仲間たちに支えられていることを実感します。

これからも「自転車のまち」は、たくさんの人たちの夢をのせて走り続けます。

記事を書いた人

佐藤遥華

紫波町出身。岩手県立産業技術短期大学校を卒業後、令和5年度から紫波町タウンプロモーション推進員に着任し、つば森編集部へ加入。趣味はサイクリングやゲームなど。

在学時の卒業研究では、紫波と自転車といった好きなものを掛け合わせた観光促進サイトを制作した。

卒業研究制作サイト「S×C×R」:https://sh21410.github.io/SCR/

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