つばめの森編集部だよりvol.1

「つばめの森」って何だろう?(前編)〜名前の由来

2022年3月にオープンした「つばめの森」。
しかし一体どんなサイトなのか、
これからどんなことが起こっていくのか…?
名前の由来や、オープンに至るまでの道のりや想いを、つばめの森編集部に聞きました。

「つばめの森」ができるまで

伊東 ウェブサイト「つばめの森」ができるまでには、実は長〜い道のりがあるんです(笑)。

高橋 そうですね…!そもそもの始まりは、紫波町で「タウンプロモーション」の必要性が出てきたことでした。

伊東 つばめの森編集部の半分は県外出身の移住者で、私は秋田県出身です。大学時代は横浜、新卒からは品川、結婚を機に長崎に住み、その後夫の転勤で盛岡へ移住して間もなく、初めてオガールに足を踏み入れました。広場の芝生でのびのびと走り回るこどもたち、それを眺めながら優雅にコーヒーを飲むママとパパ、新鮮な野菜がいつでも手に入り、駅もある、そんなところが岩手にあるなんて……!まるで横浜のみなとみらいのよう!と衝撃を受けました。その後、ご縁があって紫波町役場で働くことができ、紫波町で家も建てるまでになり…今はまちづくりについて日々勉強しながら、タウンプロモーションに携わっています。

天野 私は東京出身なのですが、伊東さんとは新卒で就職した会社の同期で、「紫波町で暮らして、働くのはどう?楽しいよ」とお誘いをいただき、美味しいお酒にもつられて移住してきました(笑)。

左から伊東、天野、須川

高橋 伊東さんや天野さんのように、人のつながりから紫波町に惹かれて来てくれる方が増えてきたのですが、実は町としては今まで魅力発信やプロモーションに注力してこなかったんですよね。

須川 複合施設オガールができて、地方創生の成功事例として全国的に注目を浴びつつある一方で、町に暮らす人たちの中では、そもそも町に興味・関心がない方もいて。オガールにスポットライトが当たれば当たるほど、気持ちが離れていく人もいるような…という課題感がありました。そんな中で学校再編により、自分の母校の水分小学校も含め、令和4年度で町内7つの小学校が空き校舎になりました。その廃校の有効な活用を考えるためにも、紫波町の価値を改めて見直す必要性が出てきたんです。

「ファンベース」という考え方

伊東 私は今も2人の子育て中ですが、実家が近所でもなく親戚も近くない状態で、子育てしながら働き続けられているのは、人のつながりでカバーされている部分が大きいです。子育てで大変だった時期に紫波町に来て気持ちが救われた部分があって、この感謝の気持ちを、自分ができることで還元したい。私自身が紫波町の大ファンなのですが、私だけではなくて、こういう人は他にもいるのではないかな?と思うようになりました。
そこで紫波町のタウンプロモーションの指針を検討しているときに、「ファンベース」というマーケティングの考え方に出合ったんですよね。

須川 ずっと住んでいると、紫波町の「ファン」という発想がそもそもなかったですよね。僕は今も農村部の水分に住みながら役場で働いていますが、もちろん中央部に比べて農村部の不便さはあります。だからといって中央部に住みたいわけでもなく、僕は水分に住みたい。この感情ってなんだろう?生まれ育った土地への愛着というのでしょうか。僕自身もそうですし、そういう気持ちを持つ人が他にもいて、顕在化できない人がいたらそれは応援したいなと思うようになりました。

高橋 ファンベースとは、「ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高める」考え方です。紫波町で言えば、町として大切にする価値を支持してくれるファンの共感・愛着・信頼を増やし、ファンと共に未来の価値を創出していくことを目指すというわけです。ファンベースカンパニーさんのご協力のもと2021年に、紫波町に関わる人400名以上にアンケート調査とインタビューを行い、紫波町のどこに価値を感じているのかを細かく分析しました。その結果、「つながりができる」「町の良さやお互いの人生を知り合う」「支え合える関係の人が増える」ことが重要であることがわかりました。

伊東 そしてその3つのポイントを意識した施策を通じ、”温かさが伝播するつながりづくり”を目指すべく生まれたのが、この「つばめの森」ウェブサイトです

須川 「紫波町いいよね」って、思ってもなかなか口にしないですよね…おしょすだし(笑)。たとえば自分の趣味のこととかも、何かを好きな同士が、これいいよねとか共感するものを面白がるってすごくいいなと思うんです。純粋に楽しいし、友達ができたら嬉しいし。

天野 私も移住してきて一年が経ちますが、職場以外で友達を作る難しさを実感しています。共通の趣味とかきっかけがあると一気に距離が縮まる瞬間ってありますよね。

「つばめの森」でできること

須川 僕はお酒が好きで、お酒のコミュニティを紫波町に作りたいんです。個人で発信してもいきなり職種や世代を超えて友達を作れるかと言ったらなかなか難しいですよね。つばめの森がそういう気持ちをサポートする発信の場になれれば、今まで出会わなかった人との接点ができるのではと思います。

酒コミュニティを作りたい須川

伊東 私は写真を撮るのが好きで、町外在住のときから、温泉や神社に行きがてら毎週のように紫波町に通い、写真を撮り始めました。各所で撮影された写真や、町全体の情報が集約されている場所がどこかにあったらいいなと思い、個人的に「shiwapic」というInstagramアカウントを始めました。ハッシュタグ #shiwapicをつけるだけで写真を共有できるので、紫波町を好きで、写真も好きな人とつながる楽しさも感じることができたんです。中には今町に住んでいない人が懐かしい気持ちで見てくれている人もいて、SNS上の広がりはそういう良さもありますね。写真を通じたつながりはもっと広げたいと思っています。


天野 私は、文章を書いたりイラストを描いたりするんですけど。ZINE(自主制作の小冊子のこと。リトルプレスともいう)を作りたいんですよね。好きなことを発信したり、作りたい!という仲間がもっといたらいいなと思っていて。みんなで共同作業というよりも、一つの机を囲みながら、それぞれが自分の書きたいものを書いたり、描いたり、工作したりできたら、部活みたいで楽しいじゃないですか。

ZINEづくり部を作りたい天野

高橋 私は何か表現できるほど突出したものはないのですが…うすーく、ひろーく色んなことが好きで、その一つがアイドルなんですけど、町内の方がSNSで私の好きなアイドルのことを熱く書いているのを見つけて、その方に「私も〇〇好きです」と伝えたら、「うえええ!?本当ですか!?紫波町に!!えー!」と、大声で喜んでもらいました(笑)。熱すぎる「好き」もあれば、そこまでの熱じゃなくても、誰にでも小さな「好き」があるはずで、それが多様に、無限に広がっていて、好きを公言することが恥ずかしくない雰囲気っていいですよね。

伊東 カメラが好きとか、お酒が好きとか、誰かが掲げ始めた「好き」の木に、つばめが集まってきて、つながるような。それがまさに「つばめの森」!ですね。

「つばめの森」はどうしたら参加できる?

伊東 まずはウェブサイトにアクセスしていただき、LINEで「お友達登録」をしていただけると嬉しいです。サイトの更新情報や、サイトでは見られない細かいお話や、イベント情報などもお知らせしていきます。

須川 「オープンチャット」の機能を使って、共通の話題で話せる場も作ろうと準備中です。今後イベントなども企画していますので、ご参加いただけるとうれしいです!

くねくねとした長い道のりを経て、編集部の熱や想いをのせ、オープンした「つばめの森」。
しかしその母体となる思いは、以前からあったと言います。
そのとき、ある編集部員が号泣した…?

編集部座談会(後編)へ続きます。

つばめの森編集部

須川 翔太

1984年10月23日生まれ。紫波町出身。唎酒師公務員。

紫波町に酒コミュニティを作りたい。3児の父。

伊東 唯

1986年1月24日生まれ。秋田県能代市出身。

日本酒スペシャリスト・発酵食品ソムリエを取得。2児の母。

酒好きのカメラ友達募集中。

高橋 竜介

1988年9月8日生まれ。岩手県盛岡市出身。公務員。2児の父。

うすーく、ひろーく色んなことが好き。アイドルも好き。

天野 咲耶

1985年5月5日生まれ。東京都中野区出身。紫波町地域おこし協力隊。エッセイ本『32歳。いきなり介護がやってきた。』を刊行。

直近の夢は、紫波町にクリエイターが増えること。